一番欲しいのは、具体的なエステサロンの情報です。もっとも信頼がおけるのは、年代が近い身近な友人の体験談です。他に会社の知り合い、親戚、家族といった、何らかのつながりのある人たちでも、充分に参考になります。こうしたひとたちを探し出し、話をきくというのがまず一つの方法です。どんなトリートメントが受けられて、料金はどのくらい、サービスや雰囲気がどんな感じで、体験した感想がどうだったか。その質問に「OK。よかった」という答えが返ってくれば、それはかなり期待できるサロンであることに間違いありません。
周囲に体験者がいない場合は、頼りになるのは女性誌の編集記事です。女性誌のエステ編集記事は、編集方針に沿って企画が立てられ、編集者、ライターが取材しまとめたものです。実際に体験した上で紹介する場合もあれば、取材だけで原稿が書かれるケースもあります。そのため、掲載するエステサロンを選ぶ基準は、その女性誌の編集方針や特徴を反映しており、参考にするときは、その女性誌のタイプを念頭において見るとエステサロンの情報がより的確に把握できます。
傾向としては、シンプルにベーシックメニューを中心にしたサロンの多くは、トラディッショナルの考え方を持っています。エステシャンが肌の状態に合わせて対応する比重が高いので、エステシャンが職人的な傾向にあります。老舗サロン、個人サロンでみかけるタイプです。また、ベーシックなトリートメントのほかに、いくつかのメニューを揃えたサロンはもっとも多いケースで、比較的新しいタイプの考え方に基づいてます。そのメニューのバリエーションの多くは、目的別にメソッドが分かれている為、効果を人目で理解できるので、選びやすいシステムです。個人的メーカー系サロン、個人サロン、美容室併設タイプに多く、老舗サロンでもみられる傾向です。
実際に受けたいトリートメントについては、こちらの目的とエステシャンのアドバイスを取り入れて選択し、まずはトリートメントでどういうことが行われるかを確認しましょう。独特なエステティック用語が出てくるので、わかりにくいかもしれませんが、毎日スキンケアのお手入れをしているわけですから、初心者でも大体の流れはつかめるはずです。トリートメントの内容と共に、使用するサロンコスメも大切な要素です。だいたいの化粧品は初めてのブランドかもしれませんが、どこの国の、どんな特徴の化粧品か知っておけば安心感は高まります。さらに、その施術時間も聞いておきたい項目です。施術時間とは、トリートメントを行う時間ですが、サロンによっては、着替えやカウンセリングにかかる時間を含める場合もあります。施術時間によって、どの程度のトリートメントが受けられるのかが判断できますから、施術に要する時間としてチェックしておきたいものです。そしてもう一つ大切なのが料金です。多くはビジター制か、ビジター制とメンバー制の併用システムですが、まれにメンバーだけしか受付けない、というサロンもありますから、まずこのチェックを。
実際にエステサロンを訪れたら、雰囲気をチェックすることも大切な要素です。エステティックはスキンケアばかりでなく、ゆったりとくつろげる目的もあるわけですから、おちつけるかどうかも見過ごしてはいけません。基本的なポイントは、静かにトリートメントを受けることができるか、という点でしょう。まれに、狭い空間にたくさんの人がひしめいていたり、騒音がうるさい環境に出くわすことがありますが、目を閉じてトリートメントを受けているときは、音に対して敏感になっているので、そうしたことに対する配慮がなされているかは重要です。